人の想い
社会福祉法人 敬愛会
まるで暖かい春が訪れる前の試練のように、
寒さがさらに厳しくなってくる1月下旬。
この時期、毎年、心温まるお手紙をくださる方に
想いを馳せる。
以前、当事業所で担当ケアマネとして、
ご支援させていただいた方の奥様からのお手紙。
ご主人は2年前に他界されたが、
毎年、奥様より生前は主人がお世話になりましたと
感謝の言葉があり
今年は、次は私がお世話になる時は、
お願い致しますとの言葉が入っている。
生前のご主人は、お元気だった頃、
大型バイクでのツーリングが趣味で
大利根の風を切って走っておられた。
ご主人は、遊び心満載で、
胃ろうで寝たきりとなっても
ユーモアを誰に対しても与えてくださる。
在宅サービス事業所の皆さん、ケアマネに対しても。
奥様は、そんなご主人の姿や、
介護で支援してくださっている
在宅サービスの皆さんと一緒に写真を撮り
写真が出来上がったら、
ご主人がいつでも見れるように壁や天井に貼り、
また、
在宅サービスの皆さんに写真をお渡しされることも
奥様の楽しみの1つであった。
私のデスクには、ご主人と奥様から、
いただいた写真を今も心の拠り所、支えとして
大事に飾らせていただいている。
ご主人が他界後も、
こうして想いを馳せることが出来るのも
奥様からの心温まるお手紙をとおして、
人と人との繋がりは
想いがある限り、
いつでも繋がれることを教えていただいている。
ご主人と奥様と、一緒に笑ったり、考えたり、
悩んだり、励ましあったり、勇気づけられたり、
悲しんだり、苦しみを分かちあったり…
この場をお借りして、
この素晴らしいご縁に深く感謝申し上げます。
ケアステーションすてっぷ職員